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屋久島に行ってました。とはいってももう二月ほど前になります。記憶もやや薄れがちになってきたので、そろそろエントリー。たった二泊三日の旅でしたけど、うーん、得るものが大きかった!行った初日に、もう次の予約を民宿に入れようとして、まあ待て、と止められたほど(^▽^;) 屋久島は・・・マイナスイオンと動物と魚が豊富で、お料理がことのほかおいしい島。心身ともにChill Outできる場所でした。

yakusimanimals2yakusimanimals3yakusimanimals4屋久島に着いた日は、台風が抜けたと同時に、屋久島地方は梅雨に入ったころ。鹿児島から飛び立ったプロペラ機は「悪天候で引き返すかも」とアナウンスされ、めちゃ不安。ちょうどi-PODで聴いていたUNDERWORLDの「JAL TO TOKYO」が不安を倍増(笑・カール・ハイドがJALの機内で作ったトラック。よっぽど飛行が不安定だったのか!?)
しかし!案外すんなり屋久島に着地。レンタカーを借りて、一路、宿泊地の「永田浜」を目指します。途中、ほとんど車が通らない山道は、降ったばかりの雨が水蒸気となり、島全体が霧降状態。マイナスイオンの中のドライブ。。。
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そんな人気のないドライブ中(時間は平日の4時ごろ・・・)、やおら現れたのはヤクシカ! 逃げる風でもなく、こちらを伺いながら、道端の草を食べている。わーー、びっくり。とくに「もののけ姫」のファンではないけど、主人公アシタカが乗っていた「ヤックル」思い出す。それ以後の3日間、島の至る所で、このヤクシカ、そして家族でいるヤクザルを、そのへんの道端から世界遺産の林道で、または、トレッキング中の森の中で、何度も何度も遭遇することになるのですが、最初はやっぱり感激しました。野生のヤクシカ。立派な角のオスから、背中にまだ斑点がある小鹿まで。


umigameumigame2umigame3なぜ、夏休みでもない時期に屋久島へ行ったか。その訳は「ウミガメの産卵を見る」という目的でした。産卵時期が5月から6月。いまや屋久島の周りにもかなりの消波ブロックが置かれ、ウミガメが産卵に上がれる浜は限られているそうです。その最も「安全な」浜辺は、島の北西部にある「永田いなか浜」。宿泊する宿もそこに決め、早速一晩目から夜9時スタートの「永田ウミガメ連絡協議会」主催の「ウミガメ観察会」に参加しました。
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umigame5多い日は一晩に30頭も上陸するとのことでしたけど、かなり多くの参加者がおり、全員一度には案内できないとのことで、二匹目の上陸を「屋久島うみがめ館」で待つ。ここではウミガメに関するレクチャーを受け、さらにドキュメントビデオなどを見せてくれます。やっと10時ごろ、一匹上がったということで10人ぐらいで浜に移動。月のない真っ暗な夜です。案内の方の後ろから無言で砂地を歩いていくと、そこに大きなウミガメが卵をいれる穴掘り中!! 

背後に回って静かに待つと、産卵が始まりました。ライトやフラッシュ禁止。ガイドさんの小さな懐中電灯の明かりを頼りに、ウミガメのオシリあたり見ると・・・白く丸い卵が、ぽとんぽとんと砂の中に。一回に150個ぐらい産むそうです。このカメは「アカウミガメ」だそうで、ここに上がるウミガメはほとんどがアカウミガメ。少数派の「アオウミガメ」はもっと卵が大きいそう。同じカメでも、砂地の足跡が違うので、区別がつくそう。(方や左右の手足で交互に這い、また一方は泳ぐように同時に這うそうです) 面白いですね。
産卵後、今度はあの平たい前と後ろの足を使い、不自由そうに体を移動させながら、卵を完璧に埋めます。その作業が30分ぐらい。手伝おうか?といいたくなるぐらい、一生懸に足と体を使って、砂地を元通りにフラットにします。それが終わると、ゆるいゆるりと海へ帰ります。それを見送ったら、もう時間は12時近くになっていました。
umigame6umigame7umigame8翌朝、朝食を食べにオーシャンビュー食堂に来て、すぐ下の浜を見ると、なんとウミガメが上陸した後が筋になって残っていました!(中央の写真) なんと、こんな宿のすぐ側まで産卵に来ていたとは!! 思わず、そこにいた他のお客さんに、「あれウミガメですよね、夜中に来たんですよね!!」と興奮して聞くと(笑)、「さっき、卵を掘り出してましたよ」とのこと。早朝に、もう永田ウミガメ連絡協議会の方々が埋めた卵を掘り出し、孵化場に運んだらしい。
現在、屋久島では産卵された卵は、安全のためにすべて回収し、孵化させて、海に返しているそう。というのも、最近、島にはいないはずのタヌキが増え、卵を食べてしまうそうだし、カラスなども天敵。でもこれだけ守っても、大人まで成長するウミガメは5000分の一・・・悲しくなる数字ですけど、それがウミガメのシビアな現実。でも上陸して産卵できるウミガメはまだ幸運なほうで、ここと思って上がろうとしても、浜がなかったり、ブロックに邪魔されたりするとしかたなく、海中で産卵してしまい、その卵は即、全滅・・・。この春、逗子海岸にもウミガメが一頭産卵したというニュースを聞きましたけど、湘南や伊豆にも、ひょっとしてこの付近にも、産みたくても産めなかったウミガメがいた!?と想像すると、心が痛みます。

朝食後、浜に降りてみると、ウミガメが砂をはった後がきれいに残っていました、その筋は東シナ海に向かって一直線に続いていました。

   ウミガメ産卵地